オタクカップルの日常を描いたマンガ『ヲタクに恋は難しい』。
アニメ化・映画化もされた人気作で、ただ面白いというだけでなくオタクだからこそ普通のリア充っぽくできないと悩んだりしている姿が共感できるような作品になっています。
今回はそんな『ヲタクに恋は難しい』についてご紹介！
今作の魅力となるオタクな恋模様について、また個人的感想などもご紹介しているので、少しでも興味のある方はぜひ参考にしてみてください！
マンガ『ヲタクに恋は難しい』のあらすじ
隠れ腐女子のOL・成海は、幼馴染で重度のゲーヲタである宏崇と転職先で再会。
同じヲタク友達として飲みに行ったり、ゲームを一緒にしたりはしていたものの成海に付き合うつもりはなく、このまま友達のまま進展なしかと思いきや…宏崇の告白(コミケ同伴可)をきっかけに2人は付き合うことになります。
晴れて恋人同士になった2人でしたが、元々幼馴染でヲタク友達・仕事仲間ということもあってか、2人の恋模様はとにかく不器用で上手くいかないことばかり…ヲタクな2人に真面目な恋愛は難しいのでした。
マンガ『ヲタクに恋は難しい』の恋模様
今作の魅力は何と言っても普通の恋愛に苦戦する恋模様ですね。
普通のリア充みたいに…と思っていても、照れや恥ずかしさからついついネタに走ってしまう様に共感しつつ、でもやっぱりオタクカップルっていいよねと思えるような魅力が詰まっている作品になっています！
幼馴染×仕事仲間×オタクの恋模様
今作は幼馴染・仕事仲間という王道恋愛マンガによくあるジャンルに、オタクという通常であれば混ぜないような異色ジャンルが加わっているのが非常に魅力的！
幼馴染・仕事仲間だったからこそなかなか恋愛関係に進展させることができずに時間ばかりが過ぎていき、意を決して恋人になったはずなのにオタクだからこそ苦戦する場面が多くてドギマギしてしまう…という恋模様が、何ともニヤニヤキュンキュンできるような展開になっております。
重要な恋愛シーンでもネタに走ることが多いので、通常の恋愛マンガをお求めの方には少し違うのかなと思われてしまう部分も多いかもしれませんが、普通じゃない恋愛マンガをお求めの方にはイチオシ！
また王道ジャンルと異色ジャンルのコラボレーションがあるからこそ、普段は恋愛マンガは読まないというオタクの方から、普段はオタク作品を読まないという恋愛マンガ好きな方にまで読みやすいような恋愛マンガになっているのではないかなと思います。
普通ではない恋愛マンガをお求めの方、リア充なのに苦戦している恋模様に胸キュンしたい方におすすめな作品です！
すぐネタに走ってしまうのがリアル
告白シーンでコミケの話を出してしまったり、恋人になってからも避けてばかりですぐネタに走ってしまったり、大事な場面でもつい笑いを取ってしまったりするオタクらしい行動が何ともリアルでしたね。
普通だと大事な場面で何ふざけてるの？と思われてしまうかもしれませんが、照れ隠しにネタ発言・行動をしてしまうというのはちょいオタク気味な者としては共感できる行動で、感情移入しやすくて良かったです。
本当は可愛い女の子みたいにテレっ…と可愛らしくしたいけどできない！
本当はカッコいい男っぽくキリッとしたいけどできない…！
そんなオタク心に刺さる行動でした。
やはりオタクが主人公の作品ということもあってか、オタクの方が共感しやすい発言・行動が多くなっているのかもしれませんね。
純粋に恋愛マンガとして楽しむのであればオタクでなくても大丈夫ですが、ネタを理解して笑いながらキャラクターに共感したい・感情移入したいという場合にはオタクの方が良いのかなとは思います。
普通のリア充みたいに…が詰まってる
今作は基本的にはオタクカップルが不器用ながらに恋愛を楽しんでいたり、悩んだり、少しずつ歩み寄ったりしている姿を楽しめる恋愛マンガになっているのですが、その中に「普通のカップルだったら…」と思っている感じがあるのが良かったです。
例えば告白だって最後にネタに走らずに素直な気持ちだけを伝えられたら、お互いにオタク趣味があるけどもたまには普通のリア充みたいにデートしたい、オタクゆえの照れ隠しでなかなか本心を伝えられない…と素直になれないことに悩んでいる姿が共感しやすかったですね。
オタクというテーマのために自分とは関係ない、感情移入できないと思ってしまう方も多いとは思いますが、恋人や好きな人の前では素直になれないと悩んでいる方、街で見掛けるカップルのようにデートしてみたいと思っている方であれば共感できるのではないかなと思います。
主人公たちがネタに走っているのでオタクの方が共感しやすいとは思いますが、なかなか素直になれないと悩んでいる方、普通のリア充みたいになってみたい…という悩みを持っている・悩んだことがある方であればオタクでなくても十分共感できる作品です。
カップルで趣味をシェアっていいですよね
今作はオタクゆえに素直になれない、思うように気持ちを伝えられないという展開が多いのですが、時々現れるカップルでオタク趣味をシェアしている展開も個人的には良かったなと思います。
ゲーオタな宏崇の趣味に合わせて皆でネトゲを始めてみたり、宏崇も宏崇でソロプレイ専門だけどそういう時にはパーティーでゲームを楽しんでいる姿が微笑ましくて、ジャンルは違えども同じオタクだからこそできる趣味のシェアには憧れますね。
ゲームだけではなくコスプレをしてみたり、成海のコミケ用同人誌作成を手伝ったり、同じ作品について語り合ったりしているのはオタクカップルならでは！
そして同じ趣味を持っているからと言ってずっとべったりとしているわけではなく、一緒にいても時には1人はマンガ、1人はゲームと自分の好きなことをして楽しんだり、一緒に本を読んでいても全く違ったジャンルの作品を楽しんでいるというのも、カップルとして程よい距離感でいいですよね。
自分の趣味を持っているオタク、恋人との程よい距離感でお付き合いしたい20代半あたりの方が共感しやすいような恋人関係だったかなと思います。
つまらない？面白い？に答える個人的感想
私は面白いと思ったのですが、ネット上には「つまらなかった」「好きではなかった」という感想・レビューもあるようですね。
今回はそんなレビューを読んだうえで、面白いと思った私の個人的感想をご紹介していきたいと思います。「どこが面白かったの？」という方、「良くない感想もあるけど本当に面白くないのかな？」と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください！
オタクの人しか楽しめない
オタクが主人公のマンガということもあり、やはりオタクっぽいテンション・ネタが多くてオタクでないと理解しきれない部分はできてしまうかなとは思いますが、オタクの人しか楽しめないということはないと思います。
なかなか素直になれないことに悩むカップルの恋愛マンガと考えれば、オタクではない方でも共感できる余地はありますし、ギャグ・コメディシーンも元ネタが分からなくても笑える要素は多くなっているので、知っていた方がより楽しくなるものの知らなければ楽しめないということはないです。
さらにオタクでなかった人がこの作品をきっかけでオタクになる可能性も十分にあるわけですから、共感しやすさ・感情移入のしやすさは変わってくるかもしれませんが、オタクでない方にもおすすめしたい作品になっています。
ノリが痛い、寒い…
ギャグ・コメディを面白いと思えるかどうかは人によって好みがあるので、こればかりは人によるとしか言えませんが、私は笑えましたし面白かったと楽しむことが出来ました！
コントを見ているかのようなしっかりと準備されたテンポの良さ、ツッコミ、キャラクターがとても面白かったですし、ふざけてばかりなようで時には恋愛に関する真面目なシーンも入ってきていて…笑いと恋愛のバランスがラブコメマンガとしてちょうど良かったです。
ここは好みの問題ですね。
良い大人が仕事の合間に少年・少女のように自由奔放に趣味を楽しんでいたりすることに笑える方、テンポの良いコントがお好きな方、オタクっぽいネタに理解のある方だと笑える作品になっているのかもしれません。
ただのリア充
タイトルが『ヲタクに恋は難しい』でありながらただのリア充じゃないか、ただの周りからチヤホヤされている女主人公の恋愛マンガじゃないかという意見もありますが…リア充であることは間違いないですね。
優しい上司・先輩がいて、イケメンで趣味への理解がある彼氏がいて、毎日のように趣味を楽しんでいるリア充であることには間違いないのですが…ただのリア充で終わりではなくオタクだからこそなかなか素直になれない、普通の恋人同士のように上手くいかないと悩んでいたり悪戦苦闘している姿もあります。
今作の魅力はその悩んだり悪戦苦闘している姿にあると個人的には思っているので、リア充であること自体はそこまで気にならなかったですね。
公共の場でオタクを出し過ぎ
主人公たちが会社・カフェなどの公共の場でオタクを出し過ぎている、オタクがしてはいけないことをしているという意見もありましたが、個人的にはそこまで気になるものなのかな…と思ってしまいました。
成海が仕事中にタイムライン警備をしていたのは確かに良くないことですが、公共の場でオタク用語を使ってはいけない・隠すべき・控えるべきだというのイマイチ分かりませんでしたね。
『オタク』であることを周りの人に隠しているか、オープンにしているかの違いもあるのかもしれませんが、公共の場で自分の趣味の話をしているというだけであれば別に普通のことなのではないかなと…。
成海たちは腐女子ということでカップリングの話が出てくることもありますが、ドギツイ下ネタを言っているわけでもないですし、好きな俳優の話をする感覚で「どのキャラが好き？」と言うくらいは許容範囲だと個人的には思います。
ただ声がでかい・騒ぎ過ぎというのは確かにあるので、コマのフチに「※彼らは小声で騒いでおります」などの一文があれば良かったのかもしれませんね。
マンガ『ヲタクに恋は難しい』を無料で読むなら…
『ヲタクに恋は難しい』を無料で読みたい・試し読みしてみたいとお考えならば、マンガアプリ『Pixivコミック』がおすすめです！
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comic POOL版1話からの掲載なので単行本の最初数話分は読むことができませんが、1話の前にコミックス試し読みページが用意されているので、無料版だけでもキャラの関係性・特徴などはしっかりと掴むことが出来ますよ。
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マンガ『ヲタクに恋は難しい』の基本情報
出版社：一迅社
作者：ふじた
ジャンル：恋愛・ギャグ・コメディ
まとめ
オタクな恋愛マンガ『ヲタクに恋は難しい』についてご紹介しました。
王道恋愛ジャンルと異色のオタクジャンルをミックスすることによって、オタクならではのテンション・ノリ・ネタに笑いながら、不器用なオタクたちの恋に共感しやすく胸キュンできるような作品になっています。
少しでも興味のある方はぜひマンガアプリ・単行本でチェックしてみてください！
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